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- 芝生を検討している
- 芝生を植えてみたけれど、イマイチ水やりの方法が分からない
- どのくらいの【頻度】と【量】を上げたらいいのかわからない
と初めのうちはわからないことが多いですよね。
何かと大変そうな水やりですが、
ポイントを押さえておくだけで
管理がだいぶ楽になります。
先に答えを言うと
- よく「観察」すること
- 水やりの「頻度」は少なくすること
- 「量」はできるだけたっぷり与えること
この3つだけです。
この後、詳しく後述しますので、
芝生の水管理で失敗したくない方は
ぜひ再度までご覧ください。
水やりの基本は「観察」すること
水やりで失敗しないコツは
「水切れサイン」を見逃さないこと。
そのためには毎日の「観察」が大切。
とくに雨上がりの芝生を観察することで
ベストコンディションの葉の幅と
水切れサインが出ている葉の幅との区別がつきやすくなる。
「芝生=子供」だと思って接することが大切。
日々の観察で平常時のコンディションを知っておくことで
体調の変化(病害虫の影響)にいち早く気づくことができる
「水切れサイン」とは
地中の水分が枯渇してしまい
十分な水分が芝生に供給できない状態が続くと
芝生の葉幅が徐々に丸まり
最終的には針金のように細い姿に変化してしまいます。
そのまま放置してしまうと芝生は刈れてしまいます。
生命の危機を見た目で知らせてくれているですね。
管理方法次第で
水切れサインの出にくい
省管理な芝生にすることも可能です。
乾燥に強い芝生は「根の深さ」と「土壌の保水性」、「水やり頻度」で決まる
乾燥に強い芝生の決め手は
- 芝生の根の深さ
- 土壌の保水性の高さ
この2つが芝生の水管理に大きく影響します。
根が深く下に伸びることで
地中深い部分の水分まで吸い上げることができます。
根を深く張るためには
散水回数を少なく、地中深くまで水が浸透するように
たっぷりと水を与えることです。
土壌の表面が常に湿っていると
根は表面の水分を求めてなかなか地下深くまで
根を伸ばそうとしません。
理想は、土壌表面はほどよく乾いており
地中にたっぷりと水分が蓄えられている状態です。
より地中深いところの水分を求めて
根が深く張ってくれるようになります。
また、土壌の「保水性」が低いと
いくら水を与えても排水されてしまうため
結果的に高頻度の水やりを要求されてしまいます。
とくに玄人好みの川砂比率の高い土壌では
保水性が低いので徹底した水管理が求められます。
初心者のうちは砂と土とのバランスが取れた
土壌で管理することをおすすめします。
チェックポイント
土壌には土性をいう粒の大きさや構成割合で性質が異なります。
土性の種類は砂土、砂壌土、壌土、埴壌土、埴土の5種類。
芝生に適しているのは砂壌土と言われています。
土を少し湿らせても塊にならず、ホロホロと崩れる程度の硬さが目安。
水やり頻度が多くなるのは猛暑日が続くときのみ。あとは作業後。
最も散水が必要なタイミングは
「猛暑日が連日続いているとき」「芝張時」「施肥後」の
3つのタイミングです。
それ以外の時期では水やりに追われることはありません。
最高気温が35℃を超える猛暑日では
1日あたり4ℓ/㎡もの水分が蒸発するといわれています。
保水性の高い土壌でも
2~3日もすれば地中内の水分がすべて蒸発してしまうため
必然と散水回数を増やす必要があります。
「芝張時」はソッドと呼ばれる芝生を切り出した束を
並べただけになっているので
芝の根が非常に短く
当然ながら、十分な水分を吸い上げるための能力が低い。
ほぼ、地表面の水分しか補給できないため
朝・夕とこまめな散水が必要になります。
「施肥後」は葉に肥料が接触してしまうと
肥料焼けを起こし葉が茶色く枯れてしまいます。
それを防ぐためにたっぷりと散水を行い
水圧で肥料を葉の下に落とすように散水し
肥料で葉が隠れないようにしてあげましょう。
水やりの「時間帯」は朝がおすすめ
散水の時間帯は圧倒的に朝の時間がおすすめです。
理由は2つあります。
1つ目の理由は日中の気温の高い時間帯に散水してしまうと
葉が蒸れて芝生が傷んでしまうからです。
植物全般にいえることですが、
葉の気孔という部分で水分を蒸散し
根から水分を引き上げます。
葉の表面が蒸れてしまうと
蒸散する効率が下がってしまい
根から水分を吸い上げることができなくなってしまいます。
また、夕方に散水してしまうと
「菌の繁殖」や「徒長」に繋がるため
可能であればやはり朝に散水を済ませておくことを
おすすめします。
とくに夜間の気温が25℃を超える熱帯夜では
菌が繁殖するための条件が揃ってしまうため
病害のリスクが上がってしまいます。
2つ目の理由は
ホースから出る水が冷たいとは限らないからです。
とくに気温の高い日では
驚くほど熱い水が出ることも珍しくありません。
そんな水が芝生にかかってしまうと
当然ですが枯れてしまいます。
手で触って確認すれば問題ありませんが
「ついうっかり」ということも
ゼロではないので
気温が上がる前の朝がやはり無難といえます。
「散水量」は思っている2倍の量で
初心者に多い失敗として
散水量が少ないことがあげられます。
花壇のお花に水を上げるような感覚では
全く足りません。
思っている2倍の量を散水してください。
地中の水分が蒸発する量は多い日で
1日あたり4ℓ/㎡と言われています。
つまり、4ℓ/㎡の水をまいても
1日で干上がってしまうことになります。
結論としては、その倍以上の
10ℓ/㎡の水を与えるようにしてください。
各家庭の水圧にもよりますが
おおよそ1分程度出し続けたら
10ℓ以上になるかと思います。
お持ちのバケツが何秒で満タンになるか
確認しておくと
普段どれくらいの量を散水しているか
管理しやすくなります。
庭が広いと
膨大な時間と莫大な水量が必要になるので
なかなか散水に時間が取れないという方は
「タイマー」と「スプリンクラー」の導入を
検討してみてください。
施肥後は肥料焼け対策のためたっぷりと水をまく
肥料が触接葉に接触したり
地中の肥料成分の濃度が高くなったりすると
「肥料焼け」という現象が起きます。
これは「浸透圧」という作用で
根の水分が地中に奪われることで
芝の根が弱ってしまうため発生します。
肥料焼けを防ぐためには
用法用量を守り
施肥後は葉に肥料が残らないように
大量の水で洗い流してあげる必要があります。
天候次第では、春・秋はほとんど水やりをやらなくても大丈夫
芝生が芽吹く3月頃や4月などは
気温もまだ高くなく
地中の水分も急速に蒸発することはないので
散水頻度もさほど高くありません。
ただ、更新作業をされた後は
芝の根がむき出しになったり
乾燥しやすくなっているので
散水してあげた方がいいです。
6月にもなれば
徐々に気温も上がってきますが
梅雨の時期にも被りますので
タイミングよく雨が降れば
わざわざ散水する必要もありません。
雨に勝る散水はありませんからね。
夏のピークが過ぎ
気温の下がり始めた10月頃になると
最高気温が25℃程度まで落ち着くので
水やりの頻度も少なくなってきます。
12月に入ると芝生も休眠に入るので
散水の必要は全くありません。
次のシーズンまでお休みです。
まとめ
- 水やりの基本はよく観察して
「水切れサイン」を見逃さないようにして - 水を上げるときはたっぷりと
- できる限り回数を減らして乾燥に強い芝生に育てる
- 散水が必要なタイミングは
「猛暑日が続くとき」「芝張時」「施肥後」の3つ - 水やりは朝がおすすめ