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マイホームの打ち合わせが済み、
次は外構をどうしようか検討されているあなた。
天然芝が選択肢のひとつに入ってくることが多いかと思います。
特に小さなお子さんをお持ちのご家庭であれば、
芝生の上で楽しく、安全に子供と遊びたいとか。
ガーデニングを楽しみたい方であれば、
雑木と芝生と花の雰囲気を楽しみたいとか。
天然芝が最有力候補として検討されますよね。
ただ、知人やネットの情報を聞く限りだと、
- どうやら管理が大変そう
- 上手く育てられるか心配
- 芝刈りの仕方が分からない
と、どうしても決めきれない不安要素を感じてしまうこともありますよね。
この記事では、芝生の導入を検討しているけど、
イマイチ決めきれない、芝刈りのイメージが湧かないといった疑問が解消できるように
- 芝刈りってどれくらいの「頻度」でしないといけないの?
- 芝刈りするのにかかる「時間」ってどれくらい?
- 「何で」芝刈りをしないといけないの?
- 芝刈りの「やり方・コツ」って何?
- 芝刈り機の「選び方」がわからない
といった芝刈りの方法をまとめて解説します。
芝刈り【頻度】春は10日に1回、夏は週1回以上のペースで刈るべし
3月は月に1回、一番低く刈るだけでOK
芝刈りはだいたい、芽吹き始めた3月頃からスタートします。
この時期は越冬した枯れた芝生をリセットするために
低刈りといって芝生の長さをできる限り一番短く刈り揃えます。
4月は月2回程度、一番の長く伸び始めた場所に合わせて芝刈りを行う
まだ気温が上がりきらないこの時期は
芝生の伸びもゆっくりです。
急激に伸びるということはありませんが、
芝生の個体差が大きくみられる時期でもあります。
成長が早い芝生の状態に合わせて芝刈りを行うようにすることで
「軸刈り」のリスクを減らしたり、
「密度を高める」効果を期待することができます。
5・6月は10日に1回ペース
このころには芝全面が緑色に彩り始めています。
遠くから見れば綺麗な芝生に見えるでしょう。
しかし、間近で見ると密度がスカスカで、何か物足りない。
芝生の仕上がりにこだわるのであれば
さらに芝刈りの頻度を高めることで
芝生の密度を上げる必要があります。
詳しくはこちらの記事をクリック≫【芝刈りだけでは密にはならない?!】芝生の密度を上げる3つのポイント
そこまでこだわらないのであれば、
少し長めの管理をすることで
芝刈り頻度を減らすこともできます。
芝丈が30~40mm程度で管理するのであれば2週間に1回ペースでも
軸刈りの心配はほとんどないかと思います。
各家庭の日照状況や土壌などの環境で芝生の伸び方も違うので
日々の観察は忘れずに、長く伸びすぎたかもというときには
1/3ルールに従って刈るようにしましょう。
7~9月までは週1回以上のペース
芝生の勢力も旺盛な時期であり、ちょっと目を離した隙に
葉をグングン上に伸ばしていきます。
景観がいいとされる短めの芝丈(10~20mm程度)で管理したい場合は
週間に1回ペースでは間に合わないこともしばしば。
ゴルフ場のグリーンのようなビシッと刈り揃えられた芝生をキープするためには
ほぼ毎日のように芝刈りをしなければなりません。
30mm程度で管理するのであれば週間に1回ペースでも問題ないでしょう。
10月以降は月2~3回程度で十分
真夏の最盛期が過ぎ、少し日中の気温が下がってきたころ
芝生の管理方法も変わっていきます。
今までは「密度」と「長さ調節」を目的に芝刈りをしていましたが、
秋になると、今度は来春の芽吹きに備えた
「エネルギーの蓄え」を目的とした管理方法に移行します。
光合成効率を高め、根にエネルギーを蓄えやすくするために
芝丈は長めに管理していきます。
具体的にはお持ちの芝刈り機で一番長い設定で管理してくといいでしょう。
芝刈りにかかる【時間】は1回20分
100平米の我が家の庭で準備、芝刈り、片づけすべて含めて
20分程度かかります。
準備 | 2~3分 | 倉庫から芝刈りを取り出す。 グラスキャッチャーを芝刈り機に取り付ける |
芝刈り | 6~12分 | シングルカットであれば6分 ダブルカットは12分 |
片付け | 3分 | グラスキャッチャーに貯まった刈りカスをゴミ袋に入れる。 芝刈り機に付着した刈りカスを払う。 倉庫に片づける。 |
日没まで時間があるときには仕事から帰宅後に芝刈りすることが多いです。
【何で】芝刈りをしないといけないの?|軸刈りをしないために
芝生には「生長点」というものが存在します。
葉と根の間にあり、細胞分裂が盛んな部位です。
生長点の下は茶色い茎になっており、
生長点より下を買ってしまうと
見栄えが茶色くなり景観が悪くなり
葉の伸びる速度も遅くなってしまいます。
これを「軸刈り」といいます。
軸刈りを避けるには『1/3ルール』に沿った
刈り高調整が必要になります。
芝刈りの最大の目的は葉の密度を上げる
葉の密度を上げる
芝刈りの役割は伸びた芝生を短くすることだけではありません。
芝刈りをせずに、そのまま放置しておくと
芝丈は長くなりますが、近くで見ると密度はスカスカ。
芝刈りをして一気に芝丈を下げると
何だか、残念な姿になってしまいます。
密度を上げるためには芝刈りを行うことが重要です。
とくにゴルフ場のような芝生が密に茂った状態を目指すのであれば
芝刈りの頻度を多くする必要があります。
密度が上がるメカニズム
芝生は「葉」「茎」「根」で構成されています。
「葉」は太陽光を浴び光合成によってエネルギーを作り出し
「茎」はランナーと呼ばれる横枝のようなものを広げ
自身の領域を広げようとします。
芝刈りによってストレスを受けた芝生は
ランナーを伸ばす戦略を優位に働かせようとします。
ランナーが広がっていくことで
芝生の密度が上がっていきます。
綺麗に仕上げる【コツ】は多方向から刈る
シングルカット
一方向のみに刈り進めていく方法。
刈りムラが出やすく、仕上がりはあまり美しくない。
忙しくて時間がないときや
芝の密度と光合成効率の両方を得たい場合は
あえてシングルカットで行うのもアリ。
ダブルカット
二方向に刈り進めていく方法。
シングルカットに比べ、刈りムラが少なく、仕上がりは比較的いい。
もっと仕上がりをよくするためには多方向から刈り込むのがポイント。
芝刈り機の【選び方】
芝を刈るために必要なものといえば、
当たり前ですが「芝刈り機」ですよね。
中には剪定ばさみや草払い機で芝刈りをされる方もいるようですが
芝刈り機を使用した方がめちゃくちゃ効率がいいです。
ただ、芝刈り機と言えど、
手押しの【手動】のものからコンセントやバッテリーからの電力で動く【電動】のもの。
刃の構造でも【リール式】と【ロータリー式】など
たくさんの種類があります。
リール式
固定刃と回転刃の2枚刃で刃をカットしていく(はさみのような原理)
- 手動式と電動式の2タイプある。
- 手動式は取り回しがよく操作性に優れており、価格も安価なものから高価なものまで幅広い。
- 電動式は手動式よりも刈りムラが少なく仕上がりが良い。短めに管理した方は電動式がおすすめ。
- ラッピングといって刃研ぎもでき長く使用できる商品もある。
ロータリー式
草払い機と同じ原理で強い遠心力で葉先を切断する
- 非常にパワフル。長く伸びた芝生や雑草もスパスパ刈れる。
- リール式と比べ、仕上がりが荒いといわれるが素人目には気にならない程度。
- すべて電動式で手動式はない。
幅広の刈り幅が魅力的。人体力学に基づいたイカした手動芝刈り機