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- いろんな企業のサイトを見たけど、結局どっちが良いかわからない
- DIYで張ると、どれくらい安く済むのか知りたい
- 導入コストだけでなく管理コストも知りたい
という疑問にお答えします。
天然芝と人工芝どっちを選ぶか悩む人も非常に多いと思います。私もそのひとりでした。
判断材料のひとつとして費用がどれくらいかかるのか、気になりますよね。
しかし、ネット上のサイトを閲覧してもざっくりとした金額しか載っていなかったり、売りたい商品にバイアスがかかった記載しかなかったり、
判断しにくい情報で溢れていると思いませんか?
そこで、一消費者である私が天然芝と人工芝をDIYで設置するならどれくらいの費用がかかるのか。
商品は何を選ぶのか解説します。
前提条件|30㎡の庭を想定
縦3m×横10mの30㎡の広さの庭を想定し、天然芝と人工芝を張るシミュレーションをしていきます。
使用する資材の条件としては以下の2つ。
- 誰にでも手に入りやすい
- 後悔しないだけの品質は保つ
天然芝の場合|ソッドが30束必要になる
30㎡分天然芝を張るには30束のソッドを準備する必要があります。
天然芝を張る際の後悔ポイントは
- 芝生が一部枯れてしまった
- 芝張り前に地中の石やガレキを取り除いておけばよかった
- もっと芝生に適した土壌に改良しておけばよかった
この3つが圧倒的に多いです。
これらの後悔ポイントは芝張り前にしっかり対策しておくことで回避することが可能です。
芝張りで後悔しないためのポイントを解説してきます。
芝生の一部が枯れてしまった
張ったばかりの芝生が枯れてしまうことはよくあることです。原因はいろいろありますが、致命的なものとして
そもそも張る前から芝生が弱っていたということがあります。
その他にも水やりが不十分だったとか、土が固すぎたとかありますが、芝生選びに失敗していたら元も子もありません。
芝生選びで重要なことは鮮度です。
ホームセンターに陳列されてい芝生は弱っていることがほとんど。芝生は生ものなので出荷されてからすぐに張れることがベストです。
陳列されている芝生は出荷されて数日経過している可能性が高いので、あまりオススメできません。
購入するなら出荷日に合わせて取りに行くか、ネットでの購入をオススメします。
大きな石やガレキを取り除いておけばよかった
芝生を育てていると生育の速さに差が出てきます。
改善するためにエアレーションという作業を行いますが、その際に大きな石やガレキが地中に埋まっていると器具と接触されてしまい作業効率も効果もが下がってしまいます。
そうならないためにも芝張り前には土を耕し、ふるいにかけて大きな石やガレキを取り除いておくことをおすすめします。
もっと芝生に適した土壌に改良しておけばよかった
外構業者に芝張りを頼むと大概は真砂土と呼ばれる土の上に芝張りをされます。外構業者は外構のプロであって、芝生のプロではないからです。
真砂土は固く絞まりやすい土です。とくに通路になっている部分は踏圧でカチカチになり、芝生の生育を阻害しやすいです。
他にも土壌改良剤として以下のものを使用します。
- 川砂
- 黒土
- ピートモス
- 燻炭
- 肥料
- 目土
人工芝の場合|ロール芝3本必要
人工芝は1本、1m×10mのものを使用します。人工芝本体以外にも下記のものを準備する必要があります。
- 防草シート
- テープ
- ピン
- 砂
人工芝の後悔ポイントは
- 防草シートを安価なものを選んでしまい、雑草が出てくる
- 素材がチープすぎて仕上がりがイメージと違う
- 雨が降るとすぐに水たまりができる
人工芝を採用する以上はメンテナンス性の高さは維持したいです。
安価な防草シートを張ってしまったために、隙間から雑草が出てきてしまった。なんてことにならないように防草シートの品質にはこだわった方がいいです。
また、下地が悪いと簡単に水たまりができてしまいます。人工芝は容易に張り直すことはできないので、転圧と整地をしっかりと行っておく必要があります。
天然芝代表 (姫高麗芝)
商品名 | 容量 | 1単価あたり | 必要個数 | 合計金額 |
---|---|---|---|---|
姫高麗芝 | 900 | 30 | 27,000 | |
川砂 | 358 | 30 | 10,740 | |
黒土 | 368 | 5 | 1,840 | |
ピートモス | 298 | 6 | 1,788 | |
燻炭 | 598 | 1 | 598 | |
肥料 | 1,480 | 1 | 1,480 | |
目土 | 295 | 10 | 2,950 | |
合計 | 46,396 | |||
1平米あたり | 1,546 |
人工芝代表 (リアリーターフ)
商品名 | 容量 | 1個あたりの単価 | 必要個数 | 合計金額 | |
---|---|---|---|---|---|
人工芝 | リアリーターフ | 10m×1m | 50,000 | 3 | 150,000 |
防草シート | ザバーンG350 | 30m×2m | 38,500 | 1 | 38,500 |
ジョイントテープ | ザバーン用接続テープ | 10cm×20m | 3,470 | 1 | 3,470 |
ピン | リアリーターフ用ピン | 50本 | 4,290 | 1 | 4,290 |
砂(下地材) | 川砂 | 358 | 30 | 10,740 | |
合計 | 207,000 | ||||
1平米あたり | 6,900 |
人工芝は品質の良いリアリーターフ。
リアリーターフを選んだ理由は3つ。
- 質感が良い
- 価格が高すぎない
- 耐久年数が10年
防草シートはザバーンG350がおすすめ
サバーンの魅力は以下の2つ
- 圧倒的な防草力
- 高耐久年数(10~15年)
管理費用|30年間でかかる費用
忘れてはいけないのが管理費用です。おそらく一度家を建てたらほとんどの方が長く住み続けるはずです。
初期費用の次には管理費用について解説します。
期間は30年間に設定し、その間天然芝・人工芝の管理費用がどれくらい発生するか検証していきます。
人工芝は30年間で480,000円の管理費用がかかる
人工芝は基本的には管理費用はかかりませんが、経年変化で劣化していきます。
高品質なのもであっても10年後に張り替える必要があります。
したがって、
10年ごとに人工芝代+ピン代の約160,000円程度
15年ごと(実際は20年目に1回)に防草シート代+テープ代の約40,000円程、
つまり30年間で480,000円の費用が発生することになります。
天然芝は30年間で240,000円の管理費用がかかる。
天然芝は日々のメンテナンスが必要であり、
肥料や殺虫剤、殺菌剤、目土といった資材費用が掛かります。
資材 | 容量 | 使用可能年数 | 値段 | 1年あたりに使用する値段 | 30年で消費する量/価格 |
---|---|---|---|---|---|
肥料 | 5㎏ | 1年分 | 1,480 | 1,480 | 44,400 |
殺菌剤 | 1ℓ(2種類) | 4年分 | 4,000~10,000 | 1,000~2,500 | 30,000~75,000 |
除草剤 | 20g | 5年分 | 3,600 | 620 | 21,800 |
殺虫剤 | 100g | 5年分 | 3,150 | 100 | 15,750 |
目土 | 14ℓ×10袋 | 1年分 | 2,950 | 2,950 | 88,500 |
合計 | 200,450~245,450 |
- 肥料は1回で1平米あたり30~50g使用する。
- 肥料は有機肥料、化成肥料、液体肥料とさまざまな種類がありますが、固形タイプの有機肥料もしくは化成肥料を主に使用するのが一般的です。
使用する肥料によって推奨される量や施肥頻度が異なりますが、おおむねどれも1回あたり30~50g/㎡で使用することが多いです。
30㎡の庭芝であれば1回あたり900~1500gの量で済みます。施肥頻度も3~5回程度なのでおおよそ年間5㎏の量が必要になります。
- 薬剤関係は使用期限がある。
- 薬剤にはそれぞれ使用するための希釈率と1平米あたりの使用量、そして使用期限が決められています。30㎡の芝庭であれば少量の使用で済み、使用期限内に消費できないものも多いです。特に除草剤は1回あたり1g以下の量で済むので、1度購入したら使用期限が切れるまで再度購入することはありません。
使用期限切れで破棄する場合は各地方自治体のルールに従ってください。
- 目土の用途はさまざま。
- 目土は春の更新作業時、不陸を修正するためであったり、コアリングの穴を埋めるためであったり、サッチング後の保護に使用したり、いろんなことに使用します。
まとめ|導入費、管理費ともに天然芝が安かった
この記事のまとめ
・天然芝は導入時に1平米あたり1,500円
・管理費用として30年間で240,000円かかる。
人工芝は導入時に1平米あたり6,900円
・維持費として30年間で480,000かかる。
今回、天然芝と人工芝をDIYで施工した場合の金額を検証してみました。結果は導入費、管理費ともに天然芝に軍配が上がりましたが、
実際には、芝刈り機や噴霧器などの道具の費用も発生します。また、手間に時間がかかるので総合的にはどちらも同等の費用がかかっている可能性もあります。
それぞれのライフスタイルに合った選択ができることが何よりも重要かと思います。