【秋の芝生管理】来春の芝生は秋で決まる。越冬するための準備と萌芽を促すための管理方法解説。

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

【秋の芝生管理】来春の芝生は秋で決まる。越冬するための準備と萌芽を促すための管理方法解説。

春になり芝生シーズン到来。「今年こそは去年の芝生よりもキレイな状態に作り上げるぞ。」と意気込んでみたもののなんだか調子がおかしい。

  • 暖かくなってきたもなかなか萌芽してこなかったり
  • 病害が発生してしまい枯れてしまったり
  • 成長速度が遅く感じたり


そういった経験ありませんか?もしかしたら秋の芝生管理の影響かもしれません。この記事を最後まで読んでいただけたら、なぜ、萌芽のタイミングが遅れたのか。なぜ、病害が発生してしまったのか。その原因を知ることができます。


来春の芝生管理はすでに秋から始まっています。萌芽を促すために何をすればいいのか。病害対策として何をしなければならないのか。分かりやすく解説していきます。

結論からいうと秋に行う作業は以下の5つです。

  1. 芝丈を長くし、光合成効率上げる。(根にエネルギー貯蓄を促す。)
  2. 長雨に備えて予防殺菌を行う。(春の病害対策にもなる。)
  3. ピークアウト直後に肥料散布。(晩秋の施肥。葉の成長が止まったタイミングで行うと効果的。)
  4. 冬の雑草対策で除草剤をまく。
  5. 必要に応じてサッチングを行う。(芝生の状態が悪いときには非推奨。)

芝刈り頻度を下げて芝丈を長めに管理する

秋の芝生管理は来春に向けての芝生管理へと移行します。夏までの管理は密度の高い青々とした芝生作りのために芝刈り頻度を高め、定期的な水やりと施肥などを行ってきました。
詳しくはこちらの記事も参考にしてください。「芝生の密度を上げる3つのポイント」
秋になると活性化していた芝生の活動は鈍化してきます。よく芝生を観察してみると葉の成長がみられる個体とそうでない個体との差が出てきます。


光合成によって得られていたエネルギーを葉の生成ではなく、来春の芽吹きに向けたエネルギーの貯蔵へとシフトしたために葉の成長がゆっくりになります。
この状態になると、いくら芝刈りをしたからと言って芝生が密になることはありません。刈り取った芝生よりも生成される葉の量が少なくなるからです。


秋の芝刈りで大切なことは芝丈を長めに設定して光合成効率を高めることです。ベストな1枚をカメラに収めることができたら、芝刈り機の設定を1段階上げてください。芝生の成長が見込める内に芝丈を徐々に上げていきます。最終的には30~40㎜程度で管理できると十分です。


芝生の成長は個体差があるので、夏の管理同様の低めの刈り高で管理していると刈り収めのときに十分に成長できていない葉がみられるようになります。
秋の芝刈りの基準は成長の遅い個体に合わせてあげると上手くいきやすいです。成長が止まり、休眠期に入ったときに美しく揃った茶色い枯芝を作ることができます。

長雨による病害発生に備える

芝生は高温多湿の環境に弱いです。雨が長く続いてしまうと病原体の繁殖と芝生の弱体化によって病害の症状が出現します。秋で発生した病害はそのままにしておくと春の病害発生にもつながるので十分な注意を払う必要があります。


病害発生は素因、誘因、主因の3つの要素が崩れたときに発生します。逆に言うと、この3つのうち2つを健全な状態に保つことができれば病害発生のリスクを抑えることが可能です。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。【芝生の病害対策】なぜ病害が発生するのか。初心者に分かりやすく解説。殺菌剤をまけばいいという問題ではない。


この秋の時期に病原菌が増殖してしまうと、来春になってから春はげ症という症状が発生するリスクが高まるため、日ごろから天気予報をチェックして天候が悪い状態が続くようであれば殺菌剤散布を検討してみてください。
薬剤散布に関してはこちらの記事がオススメです。【液肥や薬剤の散布方法】芝生初心者にやさしく解説。

ピークアウト後に施肥を行う

ピークアウト芝した生はエネルギーを葉を作る働きよりも根に貯蔵する方に使用するようになります。このタイミングで施肥を行うことでしっかりと来春の芽吹きに向けたエネルギーを蓄えることができます。


「晩秋の施肥」といって11月初旬の葉の成長が完全に鈍化した状態の芝生に即効性の高い化成肥料をまくことでさらに貯蔵効果を高めることが期待できるという報告もあります。
ただ、この時期の施肥は冬の雑草の養分にもなるので雑草対策が必要になります。

冬の雑草対策のために除草剤をまく

夏の高密度の芝生では雑草が入り込む隙が少なく、さほど草引きをする必要はありませんが、徐々に勢力が衰え、密度が薄くなってくる再び雑草は発生するようになります。地道に手作業で草引きを行うのも良いですが、日照時間も短くなってくるため、平日の作業時間を取れないことも多くなってきます


そんな時に役立つのが芝生用除草剤です。中でも発芽抑制効果のあるものがオススメで、除草剤をまくことで本当に冬の間は芝生も庭の手入れも完全にオフシーズンにすることができます
薬剤散布に関してこちらの記事を参照してください。【液肥や薬剤の散布方法】芝生初心者にやさしく解説。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA