
- 水やりってどれくらいすればいいの?
- いつになったら芝刈りをしたらいいの?
- 全然、密にならないんだけど・・・。
- なんか枯れてきた。
芝張り直後って不安なことも多く、管理不足で枯らしてしまうトラブルも多い時期です。初心者の方に多い失敗例と適切な管理方法をまとめてみました。
目土編|葉先がちょんと出る程度まで被せる

芝張りの際、再度の仕上げに芝生の上や目地に目土を入れます。意外と多いのが、この目土が不足しているケース。芝張り時における目土の役割は以下の3つです。
- 乾燥を防ぐ
- 新芽の成長を促す
- 不陸修正
この目土は日々の散水や雨風によって、少しずつ流れていくことがあります。根がむき出しになっていると水切れを起こしやすくなったり、不陸が強いと凹んでいる部分に水が溜まりやすく肥料焼けや病害発生のリスクが高まったり、芝刈り時に仕上がりが悪くなるなどの悪影響を及ぼす可能性があるので、目土が少なくなっていることに気づいたらその都度、目土を追加するようにしましょう。
目土の目安は葉先が少し飛び出す程度です。完全に芝生が埋まってしまうと光合成ができなくなってしまい、弱らせてしまうので埋めすぎには注意してください。
また、休眠中の芝生で張った際、中には質の低い芝生が混じっていることもあります。残念ながらその芝生は枯れてしまうリスクが高く、撤去して新しい芝生と入れ替えるか、目土を追加して周囲の芝生が伸びてくるのを待つしかありません。
芝生選びで失敗したくない方は休眠あけの少し芽吹き始めた芝生を選ぶようにしましょう。時期的には3~5月がおすすめです。
水やり編|はじめは毎日。夏場はとくに水切れに注意。

芝張り直後、一番重要になってくるのが水やりです。張ったばかりの芝生の根は短く、水を吸い上げる力が非常に弱いです。そのため、張ってから3~4週間はほぼ毎日水やりを行う必要があります。可能であれば朝・夕2回散水できると水切れの心配はほぼなくなります。
根が張ってきたのが確認できたか、徐々に散水頻度を少なくし地表部が常に湿った状態にならないようにし、水切れサインを見逃さないように管理します。
- 毎日、朝・夕の2回散水
- 毎日、1回散水
- 2日に1度の散水
- 4日に1度の散水・・・
という感じで徐々に散水頻度の間隔をあけるようにしましょう。もちろん、夏場は気温が高く水切れを起こしやすいので初年度の夏場は毎日散水することをオススメします。大切なことは水切れサインが出るタイミングを知ることです。水切れサインが出る一歩手前には散水することを心がけましょう。
芝刈り編|初年度は芝丈を長めに管理する。

芝刈りいつからやればいいの問題。初心者あるあるだと思います。
芝張り後、最初の芝刈りは3~6週間後、芝生を引っ張ってしっかり根付いていることを確認できれば芝刈りしても大丈夫です。ただ、芝刈りを行う上で重要なことは芝生を必要以上に短くしないということです。張りたての芝生はまだ根が浅く脆弱です。芝張り初年度は根を深く張れるように葉は長めに管理してあげましょう。
25mm以上が芝刈り頻度も少なく済むので初心者にはおすすめです。短めの管理や密度を上げるのは2年目以降にチャレンジした方がトラブルが少なく済みます。秋以降は30㎜以上で管理し、来春の芽吹きに備えましょう。
肥料編|根が成長していないうちは不要。

根が十分に生育するまでは不要です。根が短いと十分に養分を吸収することができないので、周囲の雑草に養分が取られてしまったり、根を痛めてしまうことに繋がります。特に初年度は除草剤は使用できないので、むやみに肥料をまかないようにしてください。肥料をまくタイミングは、芝刈りを3~4回程度行って葉の成長が安定したころが最適です。
まとめ
- 適宜、目土を追加する。目安は葉先が飛び出す程度。
- 水やりは最重要項目。張った直後は毎日散水。根が張ったら徐々に間隔をあける。夏場は毎日散水。
- 初年度は芝丈長めに管理して根の成長を促す。刈り高は25mm以上。
- 肥料は根が落ち着くまでまかない。芝刈りがある程度できるようになってから。